1、相方

3/9
前へ
/59ページ
次へ
亮とは中学一年のころから知り合ってから一年が経つ。 とてもいい友達だ。 そして最近思った事がある。 笑いとはこれなのか? ここ数年コントとかギャグとかキャラとかいろんな笑いがあるが、俺と亮がやっているような自然な笑いというものは少ない。 一人の女子が話し掛けてくる。 「しょうちゃんって芸人に なるのが夢やんな?」 瀬戸恵(せとめぐみ)だ。 小学校からの知り合いで仲良くやっている。 とても明るい性格でみんなからも親しまれている。 しょうちゃんというあだ名は小学校のとき先生につけられそれがなぜかみんなに知れ渡っている。まぁしょうちゃんと呼ぶのは女子だけなのだが・・・ 「ねぇ、聞いてる?」 「うん? あ あぁ夢だよ!てかなんで今さらそんなこと聞くんだよ!それが夢だってことは小学校のころからしっているだろ。」 「だから、再確認したの!だってしょうちゃん小学校のときおもしろくないってめっちゃいわれてたから、もしかしたら、あきらめてるんかなぁとおもって。」 「ふん。そんなんで俺があきらめると思うか?」 「思った。」 「んだと!お前・・!」 「冗談やって!」 「ったく、」 「あきらめてないんなら、漫才すればいいんじゃない?」「えっ。」 「ほら、いつも北野といい感じやん。ほんまあの掛け合いやばいで!」 「亮とか・・・・・」 「結構うちの周りでは話題になってんで!」 ちょっと嬉しかった。 俺を面白いと思ってくれてる人がいるなんて。 ・・・瀬戸が言っていた[漫才]。 亮とならできるかもしれない。 一回聞いてみるか。
/59ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加