糖より甘い

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しかし、何を思いついたのかニヤリと怪しく笑い、螢流を招き寄せた。 「何?おやつなら無いよ」 「違ーよ。ホラ、食えよ」 「んぐっ!?……アメじゃん。しかも、さっきあげたヤツ」 「甘ぇか?」 その問に頷くと、銀時は更にニヤつく。 「だったら、俺も貰うかな」 グイッと螢流の手を引き、そのまま自分の腕の中へ収めると、螢流のやわらかい唇に自分の唇を重ねた。 角度を変えては味わうように濃厚なキスをする。 「ん……ふぅ…ぁ……」 息苦しくなったのか、螢流は銀時の胸を叩く。 名残惜しそうに唇を離せば、螢流が上目遣いで睨む。 「もう!いきなりすぎ!!びっくりするじゃない」 「いいじゃねぇか。おかげで俺も糖分補給できたしな」 ごちそーさん、と言う銀時の言葉に顔を真っ赤にして背を向けた螢流。 「……お粗末さまです///」 銀時に聞こえないように言ったつもりが聞こえていたらしく、また螢流は銀時の腕の中に収まってしまった。 甘ぇな……これで糖尿になっても文句言うなよ?
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