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時刻は丑三つ時。
米沢城の城主、伊達政宗の寝室に忍ぶ影。
影はゆっくりと襖に手をかけ、寝室に入った。
ゆっくり、気配を消して眠っている政宗に近づく。
政宗の前まで来ると、影は座り、何かを政宗の顔に近づけようとした。
しかし、
「What do you do?謀反か、螢流」
「流石は政宗様…しかし、これのどこが某反ですか」
「Ahー……」
螢流が手に持っていたものは、刀でもなければ毒などでもない。
「じす・いず・あ・じゃぱにーずぺん」
筆だった。
「それで何する気だった」
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