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「・・・聞いてるけど、今それどころじゃ・・・ないよ・・・」
ヤヨイはベッドで顔をゆがめている。
「ヤヨイ、どうしたの?」
僕は慌ててヤヨイに駆け寄る。
「・・・はぁ・・はぁ・・陣痛だよ・・・」
「赤ちゃんが生まれるってことよ。じゃここはリク君に任せて、私は看護師さんを呼んでくるわ」
お母さんはヤヨイの右手を僕に渡し病室を出て行った。
「すごく痛そうだな」
ケンタも妊婦の陣痛を見るのは初めてらしいく、ヤヨイの様子に驚いている。
「ヤヨイ大丈夫?」
僕は心配になりヤヨイの頭をさすりながら言った。
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