299人が本棚に入れています
本棚に追加
分娩室の中まで看護士さんに案内される。
ヤヨイは汗だくでベッドの上でぐったりしている。
うっすら開いた眼は優しい眼をしていて、腕の中の赤ちゃんに微笑んでいた。
「ヤヨイ!」
僕はヤヨイの名前を呼んでベッドにゆっくりと近づいた。
「リク!・・・クスッ何でそんな恐る恐るなの?」
ヤヨイはいつものような穏やかな笑顔を見せた。
「ちょっと緊張しちゃって」
「もう~自分の子供じゃない。ほら~お父さんですよ~」
なんだか照れるな。
最初のコメントを投稿しよう!