就職しなくちゃ

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「ありがとうございます」 ヤヨイが笑顔で答える。 周りから見て、僕たちはどんな風に見られているのだろうか。 地味で目立たない、それが僕たちだ。 中学生カップルと変わらない位にしか見えてないのかもしれない。 人前では手を握れない位なのだから。 「そうだ。飲み物とポップコーンを買って入ろうよ」 これはイメージ。 僕の映画館で映画を観るときは、コーラを飲みながらポップコーンを食べる。 それが当たり前だと思っていたし、憧れていた。
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