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まさか彼女がそんな事を思っていたとは…。
彼女が傷ついて僕の部屋に来たのは、たまたまではなかったのだ。
『他に頼れるような家もあるだろうに…』
とあの時は思っていたが…。
水曜日、僕たちはまた、ミスドで11時30に待ち合わせをすることにした。
今度行くところは、僕が決めておくと言ったら、
「まさか病院巡りじゃないでしょうね」
と彼女は冗談を言った。
こんなふうに、たわいもない冗談を彼女と言い合える日が毎日続けばいいのに、と僕は思った。
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