雪の日の夜明けに…《㊤》

新居

由利子さんにいったい何があったのだろうか。

水曜日に会うまで連絡がとれないなんて…。

実家に帰っているみたいだが、彼女の両親のどちらかが病気にでもなったのだろうか？
それなら僕に会っている余裕なんてないだろうに…。

考えれば考えるほど、いろんな憶測が生まれてしまう。

だめだ、考えるのは止そう。
いくら憶測をしても、事実は１つだけなのだから…。

それから３日間、僕は仕事だけに没頭することにした。