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「じゃあ、さっそくマンションを見に行きますか。
ああ、だけど昼飯が先ですよ。腹が減っては戦はできぬって言うでしょ?」
「それじゃあ…OKってことですか…?」
僕は微笑んでうなずいた。
「これからよろしくお願いしますね、祐希さん」
彼女が僕を名前で呼んだのは初めてだ。
嬉しいような、照れ臭いような、微妙な心境だ。
この時僕たちは初めて、世間の目を気にせずに、二人で並んでマンションから出た。
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