門出

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「祐希さん、どうしたの?考え込んじゃって…」 「ああ、ちょっと疲れただけだよ」 「今日からせっかく一緒に住むんだから、もっと嬉しそうにしてくれなきゃ困るわ」 ちょっと拗ねたように彼女は言った。 こんな風でも、実は彼女は僕より1つ年上なのだ。 つい最近年齢の話題になり、初めて知った。 見た目もとても若いから、30代前半だと思っていたら、37だと聞いて驚いた。 そして僕が、年上の人を好きになったのは初めてだという事を言ったら、彼女はとても喜んでくれた。
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