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そんなはずは…
僕は不安だから、
わざわざ教室に
入る直前に
上を向いて、
クラスを
確認していた。
確かに
僕のクラスだ。
そんな知らない
顔の中から、
僕と仲の良い
友達を見つけた。
助かった…
素直に安心した。
少し怖かった。
本当に
知らない人しか
いないのかと
思ったんだ。
それから僕は
改めて教室を
見渡してみた。
そしたら、
…一人…また一人
って知ってる人が
見つかっていって、
最後に──
教室のみんなを
思い出せた。
削れた記憶が…
戻って来たのだ。
その日は
何事も無く
終わった──
──誰にも
それが知られる
こともなく──
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