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それが偶然というか奇跡にも命中したのだ。
「由紀ちゃん…」
和人は事態が飲み込めておらず唖然としながらも西田へと視線をやった。
西田は膝が震えて今にも倒れそうである。
そして、緊張が解けると同時に床へと膝から崩れ落ちた。
「西田さん!!」
河相は西田へと走り寄ると肩を支えた。
「西田さん! 大丈夫ですか!?」
「うん…私、何がなんだか分からなくなって…」
「気にしないでください! 今は何も考える必要はありません。ゆっくり休んで…」
「ウァアアアァアァア!!」
河相の言葉は田辺の雄叫びにより遮られた。
「お前ら…殺してやる…」
田辺は重症を負いながらも憤怒の表情で3人を睨み付けた。
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