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和人は返り血を浴びて真っ赤になっていた。
田辺はすでに事切れたようだ。
もう動き出す気配は無い。
「やった……!」
和人は河相と西田のそばへと歩み寄った。
「もう大丈夫…田辺さんは二度と動かないから…」
「そうみたいですね…」
3人は疲労と緊張でもう立っていられないほどだった。
「なんでこんなことになっちゃったのかな…」
西田はそう言うと声を殺して泣き始めた。
「僕にも分かりません。ただまだ僕たちにはやることがあります」
「そうだね…なんとしてもここから脱出するんだ」
「はぃ…私もまだ死にたくありません」
「とりあえず少し休も? しばらく動けそうにないや…」
ここから生きて脱出する決意を固めると3人はしばらく休憩をとることにした。
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