-最終章-

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「ここは…」 和人は1人何もない周囲全て真っ白な空間の中で目を覚ました。 「どうしてこんなとこに…」 その疑問に答えてくれる者は無かった。 その空間は永遠に続いているようにも思えた。 遥かに遠くに見える水平線がそれを物語っている。 静かだった。 自分の吐息や心臓の鼓動の音でさえ煩わしい騒音に思えるほどに… (俺こんなとこで何やってるんだろ…) 和人はその空間で身動きすらせずにただ佇んでいた。 ふいに遠くから声が聞こえてくる。 その声は段々と近づいてきて大きくなっていく。 「………きて……ださい…」 (………ん…?) 「起きてください!和人さん!!」
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