573人が本棚に入れています
本棚に追加
「ここは…」
和人は1人何もない周囲全て真っ白な空間の中で目を覚ました。
「どうしてこんなとこに…」
その疑問に答えてくれる者は無かった。
その空間は永遠に続いているようにも思えた。
遥かに遠くに見える水平線がそれを物語っている。
静かだった。
自分の吐息や心臓の鼓動の音でさえ煩わしい騒音に思えるほどに…
(俺こんなとこで何やってるんだろ…)
和人はその空間で身動きすらせずにただ佇んでいた。
ふいに遠くから声が聞こえてくる。
その声は段々と近づいてきて大きくなっていく。
「………きて……ださい…」
(………ん…?)
「起きてください!和人さん!!」
最初のコメントを投稿しよう!