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和人はパニックに陥りそうになりながらも落ち着こうと深呼吸をした。
「ホントに河相くんと西田さんは死んでしまったんですか…?」
「ホントです。」
「なんで…」
「どうして亡くなってしまったかは私にはまったく分かりません。むしろこっちが知りたいくらいですよ…」
和人は何がなんだか分からなかった。ただ混乱する頭を両手で覆うことしかできなかった。
はずみで携帯が地面へと落ちて転がった。
(二人に何があった…? もっと橘警部から話を聞かなくちゃ…)
和人は携帯を拾うと話を続けた。
「すみません…ちょっと混乱しちゃって…」
「動揺するのも無理は無いですよ。少し落ち着いた方がいい…」
「はい……」
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