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橘警部は携帯の着信音で目が覚めた。
(なんだよ…こんな朝っぱらから…)
時計に目をやると午前6時。
(まだこんな時間じゃねーか…だいたい今日は俺は休暇で休みだろーが…)
眠たい目をこすりながら橘は電話に出た。
「はい…もしもし…橘だが?」
「警部!! 至急こちらまで来ていただけますか!?」
電話は部下からだった。
「どうした? 朝っぱらから騒がしいな…」
「それが…」
「ん? なんだよ…?」
「中野和人さんが昨日の夜…亡くなられました」
「は? 嘘だろ!?」
「ホントですよ! 早く現場まで来てください!」
「分かった。今すぐ行く…ちょっと待ってろ!」
橘は着替えると家を出た。
車へ乗り込み現場へと急ぐ。
(昨日の夜…俺と会った後か…どうしたってんだよいったい…)
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