-エピローグ-

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橘は和人の住むアパートへ到着した。 「遅れてすまないな…で、状況はどうなんだ?」 「現場はそのまま維持してあります。ただ…」 「なんだよ…どうした?」 「死体が無くなってしまったんです…」 「!!?」 「少し目を離した時にはもう…」 「死体が勝手に動いたとでもいうのかよ!?」 「分かりません…至急全力で探してるところです」 橘は状況を確認するため和人の部屋へ向かった。 だがそこは荒れている様子もなくきちんと整理整頓された部屋があるだけだった。 (この事件なんなんだよ…やっと犯人は田辺ってことで片付いたのに…生存者さえ全員死亡? 訳わかんねーよ…挙げ句の果てには死体が消えた? いい加減にしてくれよ……) 橘は頭をかきむしるとその場に座りこんだ。 (とりあえず中野さんの知り合いから当たってみるか…) 「おい! 聞き込みだ! 中野さん、河相さん、西田さんの知り合いに片っ端から声かけろ!」 「はい!!」 (はぁ…) 橘は溜め息をつくと渇を入れるため頬を叩いた。 (絶対真相掴んでやる!) そう意気込むと再び車へ乗り込んだ。
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