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「塩コショウはと……ふんふんふん」
上機嫌で鼻歌を歌いながら、料理を作っていく拓磨。あとは卵を掻き回せば出来上がり。
「よし、次はトースト作らないと」
パンを二枚、フライパンを掻き回しながら取り出す。それを、すぐ近くにあったトースターに突っ込み、再びフライパンに目を戻した。
「こんなもんかな」
火を止めて、先程の食器棚から小さめの皿と、それより一回り大きい皿を取り出した。それを和室の机の上に置く。
そして、小さめの皿の方にスクランブルエッグを盛り、後はトーストが焦げ目を付けて出てくるのを待つだけだ。
「あと二分位かな。……筋トレしてよ」
畳の上に寝そべり、仰向けになる拓磨。ただ、何故か上半身の服だけ脱ぐ。
服を着ていれば全く分からない、強靱な肉体が露になった。
八つにまで割れた腹筋が、それを物語るかのように、拓磨が息をする度上下した。
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