僕とパンドロの箱～序章～

～挑戦状～

貴史はメールを返しすぐに教室へ戻った。

もちろん手にはヤキソバパンをぶら下げていたが…

『おっ！今日はゲット出来たみたいだね。よかったじゃん』

声のした方を見ると2人の男子生徒が貴史の方へと向かって来てる…

『安倍ブラザーズか…』

貴史は早速1つ目のパンをほうばりながら呟く。

『ブラザーズはないだろ？小学校時代からの親友に向かって。… なあ広也 』

『ああ、人が折角心配してやってたのに… 』

最初に声を掛けて来た奴が弟の安倍拓也[アベ タクヤ]
もう1人が兄の広也[コウヤ]だ…奴らとは小学校からの付き合いでよく知っている…中学からバスケを初めて高校でもバスケ部に入ったらしい。

また、父親が安倍総合病院の院長をしている。