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あわれ、お尻から股間を押さえた体制のまま、側溝に落とされた彼は声が出ないながら掠れた声で断末魔の叫びを浴びせながら泣き出していた。
「必ず殺すからな・・・!」
一方無表情なままフロアに戻ってきた彼を皆遠巻きに、目を合わせないように、眺めていた。
さして危険を感じなかったのでジッと見ていた僕は目があってしまった。
空気がピリリッと尖る。
「・・・・なんや」
僕「あんた強いナ~。」
「普通や」
無表情だが尖った空気が和らいでいる、・・・照れているとみた。
僕「相手ナンボ持ってたん?」
「・・・まだみてへんわ。なんでぇや?」
僕「飯、おごってや!」
「・・・いやじゃ」
僕「え~。無い金じゃったんやからいいじゃんかぁ~。」
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