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アメリカの大学に進学したあたしは寮に入った
そこには日本人も何人かいて母国語で話せることの安心感を感じていた
1番仲良くなったのは学部は違うけど毎朝食堂で一緒になる日本人の里菜
気が合うし男の子みたいにサバサバした性格の里菜は国際弁護士を目指して語学留学してきた
同じくらいの背丈のあたしたちは服を貸し借りしたり休日には一緒に買い物に行ったり観光したりすることも多く自然と悩み事とか進路について相談するうちに里菜には心を開いていた
十夜の卒業式1週間前
あたしは里菜の部屋で一緒に勉強をしていた
そう広くはない折り畳み式の机に里菜と向き合い机いっぱいにお互いのノートを広げて英文と辞書をにらめっこ中
「紗雪の彼氏ってさぁ年下だよね?」
「…何いきなり(笑)」
「今いくつなの?」
「18歳~」
「へ──どんな感じの子なの?」
「…‥子ども?汗」
空港で別れるときは寂しいって泣くし電話は切りたくないって言うし
あたしの中で十夜はずっと《年下》
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