*君 色*~one colors~

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1番後ろの長椅子の1つ前にある座席に女の子がちょこんと乗り後ろを向いて俺たちを見ていた 「おねえちゃん ここあかくなってる」 小さな指で先輩の首元を指差した 2人で女の子の指差した先を辿る あ…(汗) 「先輩!!早くそれ隠して!!」 「な…何言って…」 「教育的配慮!!」 「……誰のせいよ(怒)」 俺はその女の子になぜか見覚えがあった 「さっちゃん!!降りるよ~」 「はーい ばいばいっ」 走っていく後ろ姿にあの日の公園が重なった 「先輩 さっちゃんだ」 「大きくなったね~」 ふと目が先輩とあって 「あたしたち成長してないね(笑)」 相変わらず子どもみたいな言い合いをしてる自分達になんか笑えた
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