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これがまたメッチャ綺麗な彼女さんやねん……。
「ショコラー、あんたお昼食べたん?このコの作った焼そばで良かったら食べるか?」
「はぁ!?」
「え!?ホンマですか!?♪」
あたしが昼メシ用のキャベツを切っている時、エミちゃんがショコラに声を掛けた。
ちょ、ちょ、ちょっと待ってよ~!!
そんなん言われたら、メッチャ緊張するやん!!
つーか、なんでそんな可愛い顔で喜ぶん!?この人!!
はぁ~、美味しなるよう頑張ろ……。
「昇平~、あんた携帯忘れてるよ~」
「え!?」
入り口のドアが開いて、ショコラの美人な彼女さん・希望(ノゾミ)さんが顔を出した。
ショコラは、肩に掛けたギターを降ろすと、パタパタとノゾミさんの元へ走って行った。
あたしがカウンター越しにこっそり様子を窺うと、ショコラは受け取った携帯をポケットにしまって、ノゾミさんの髪を直してあげてた。
ショコラはそういうのが得意で、メンバーの髪をいじってやってるのも時々見掛けた。
でも、それは男同士やし……。
てゆーか、こんなとこでイチャつくか!?
背だっておんなじくらいやし、ノゾミさんの方が歳上やんか!!
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