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合宿当日、加奈達は顧問の先生の同級生だったという人のペンションを目指し、集合場所に停まっていたバスへと乗り込んだ。
「皆、おはよう、全員いるな?、じゃあ着くのに3~4時間かかるから、楽にして過ごしてくれ、じゃあ部長何かあるかい?。」
「え~皆さん、まだ出発したばかりですが、合宿は既に始まっています!それではこれより、部員のチームワークを強める為に、座席決めを行いま~す!」
「座席決め⁉」
「その通り、皆さん無意識に仲良し同志が隣にいやしませんか?、そういう所からチームワークが乱れ!孤立し!悩み!練習に影響するのです、さらにまだ話した事のない部員がいる場合、信頼関係を作る良い機会です!」
部長がまた燃え上がり雄弁に語る、確かに一理あるが、今の加奈と優一には、大変迷惑な話しだ。
「どうしよう?このままじゃバレるかも」
「大丈夫よ、隣の人と会話しなければいいんだからペンションまで耐えればOKよ」
「さら~に、隣合った人をペアとして、ペンション内で同じ部屋に寝泊まりしてもらいま~す」
加奈の予測をぶち破る部長ルールが炸裂した。
「そんな!一週間喋らずに、他人と過ごすなんて無理じゃない!・・・・・・このペア決めで合宿の全てが決まる。 でも、この状況、どうすれば。」
二人への合宿最初の試練が幕をあけた。
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