3/16
前へ
/399ページ
次へ
眠った体を無理矢理起こし、ぼやける視界で確認する。 「…おはよ~っす、洋介」 目の前に立っている弟に言う。 「おはよ~っす、じゃないだろ?早く起きろよ!」 「…へ?」 「葵さん待ってるぞ?」 「……は!?ちょっ、今何時だよ?」 「…8時」 「寝坊した…」 そんな俺の言葉に洋介はただため息をつく。 「新学期早々から何してんだよ…。 とにかく、早く支度しろよ、葵さんまで遅刻しちまうぞ?」 「…着替え完了」 「速すぎだろ!」 「気にすんな」 急いで下に降りた。 リビングに入ると…。
/399ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1450人が本棚に入れています
本棚に追加