籠球

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……大会まであと1か月…。 あれからは葵も、むやみに近付いてくる訳でもなく、真剣に部活に取り組んでる。 おかげで俺も、集中出来る。 大会に向けてより実践的な練習が多くなった。 1年も大分動けるようになり、レギュラー争いが段々激しくなって来た。 「今日から練習時間を延長するぞ~」 担任の野田はバスケ部の顧問。 普段は殆ど部活に来ないから、練習メニューは自分達で決めてる。 「んじゃ槙原、あと任した。鍵の締め忘れはすんなよ?」 「うい~っす」 いつもより時間が長い分、内容の濃い練習ができた。 「お前…延長してもアフ練するの?」 「当たり前だろ?これから大会まで毎日シューティングするつもりだからな!」 「この体力バカ…」 「ほんと熱心だな」 亮と俊は呆れるように笑って、ボールを手に取った。
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