死体曰く、

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「おっもしろいこと言いますねえ、ってあたしはこたえた」 「いや、明らかに胡散臭い話なんだけどさ。その時はなぜか魅力的に聞こえたのよ」 「色んな妄想の中から、自分にあった現実が選べるなら、いいでしょうね」 「例えばこの現実で生きづらいあたしでも、たくさんの妄想の中なら、生きやすい場所があるかもしれないし」 「なんてね、まあ本当に選べれば、ですけど。あはは」 「そう言ってあたしは笑った」
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