484人が本棚に入れています
本棚に追加
「・・・ここは・・・」
1人の女性が立っていた。淡い水玉のパジャマを着て、長い白髪がフワッと風で浮かび上がる。
目の前に一軒の家が建っていた。ドアの上の看板には『仮面屋』とピンク色のペンキで書かれている。
「仮面・・・屋?」
呆然としながら看板を見る女性。そんな時、ドアがギィっと言う音をたて開いた。そして中から、1匹の赤色の洋服を着たシマリスが出てきた。
「いらっしゃいませ仮面屋へようこそ~」
笑顔で喋るシマリスに、女性は驚いたが、すぐに慣れた。
「かーわいい。喋ってる~。」
「あたしはルンって言うの。仮面屋の店員だよ。」
喋るシマリス・ルンが話す。
「仮面屋?あっそうだ、ここは何処なの?私、病院のベッドの上に居たんだけどいつの間にかここに・・・。」
ルンに不安気に話しかける女性。そんな時、家の中から声がした。
「ルン、いつまでそこにいるんだ?」
中途半端に開いていたドアが全開に開き、1人の背の高い女性が姿を現した。
最初のコメントを投稿しよう!