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「ふぅ…今日も収録疲れたなー」
ミクはスタジオから出ると気持ち良さそうに大きく伸びをした。
今日はミクとミクオのレギュラー番組の収録日だ。収録を終えた二人はいつものように一緒に帰る。
「お前はただマイク持って歌ってただけだろ。面倒な仕事は俺任せにして」
隣にいたミクオがこれ見よがしに溜め息をつく。
「ミクオ君だって楽しそうに歌ってたじゃない。それに歌うのって結構疲れるんだよ?」
ミクは頬を膨らまして反論。
ミクオはと言うとつまらなさそうに
「あーはいはい。そうだよなー」
と適当な返事を返した。
「またそんな適当に…。慣れたからいいけど」
「なら文句言うな、アホミク」
「…!アホって何よ、ミクオ君のクセに」
「なんだと?」
些細な事で二人で喧嘩。
それすらも楽しい毎日。
ミクはミクオと二人きりでいられるこの仕事を終えた後の家までの帰り道が、時間が大好きだった。
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