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必死の訴えを前に五右衛門の顔はニヤけていた
「なんだ?」
「そんなに嫌か?」
「…あぁ」
「なら広めに行ってくるぜ!」
「は!?」
声の方に顔を向けると、既に五右衛門の姿は消えていた
「逃したか…」
小さく呟き肩を落とす。
逃したことよりも誰に吹聴されるかを考えた為だ
危険人物が何人か居る
「厄介な事になったな」
そう言いながら、この追いかけっこが続くことを楽しみに思う自分がいた。
―了―
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