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「あー…名前はなんだ?」
「…服部半蔵」
小太郎に任務を頼む代わりに半蔵を預かることになった
「北条殿…」
「ん?」
「風魔はいつもこんな調子で?」
「ああ、アイツの悪戯好きは筋金入りだ」
「悪戯の範疇を越えている…」
「そりゃ悪かったな」
この様子だとそうとう引っ掻き回したらしい
ふと、ある事に気付く
「お前が原因かもな」
「拙者の…?」
「アイツは人に悪戯しても、拐うってことは無かった。相当気に入ったんだな」
「…」
それを聞いた半蔵は深いため息をついた
しかし、見た目は至って普通の忍びだ
「どこが気に入ったんだ?」
「分かれば苦労しません」
そう言って横を向いた時、仮面の隙間から傷跡が覗いた
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