51人が本棚に入れています
本棚に追加
/72ページ
「早かったな」
「あれくらい誰でも出来る、それより我の犬に何をした?」
「何って、品定めだ」
「品…」
俺の言葉に半蔵が眉をひそめた
「どういう意味だ?」
「半蔵を北条に迎え入れる」
「なっ…!」
「ほう」
「小太郎が気に入るなんて滅多にねぇからな、許す!」
「ゆ、許すも何も拙者にそんな気は…」
声を荒げる半蔵を腕に抱えた
「但し、半蔵は俺のって条件だからな」
「!?」
腕の中の半蔵が驚いた顔をして俺と小太郎の顔を見る
「…主とて容赦はせん…」
「勝ったことねぇ癖によく言うな」
これで暫くは退屈しないだろう
「拙者の意志は…?」
~了~
最初のコメントを投稿しよう!