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「誠~!惚れた?惚れちゃった!?こっ告白しちゃう!?」
「えと……また今度な……」
あまりの勢いに焦る俺。額に汗が浮かぶ。
「もう~、照れるな照れるな~、へへっ」
未知は都合よく解釈し腕にすりすりと擦り寄ってくる。
皆見てるから止めれ。
ふと隣から視線を感じてそちらを見ると、琴葉が普段見せないような怖い顔でこちらを睨んでいた。
げっ……こいつのこんな顔久々に見たんだけど。なんかしたか俺?
恐る恐る声を掛けてみる。
「琴葉?どうかしたか?」
そう声を掛けると琴葉は慌てて俯き答える。
「なんでもないんだよっ……うん」
明らかに取り繕った態度な琴葉。
なんだろなぁ……?
「よし!琴葉手紙渡してこい」
「え……うん……」
そう俺に急かされ琴葉は緊張した面持ちで遠山に歩み寄る。
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