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「流石は誠。惚れ直したぞっ」
いつもこいつが言う最後の台詞は本気なのかな……
こいつ、ちっこくて結構可愛いからモテなくもないんだろうけど、性格ががさつに思われて告白された事はあまりないらしい。
強引なとこあるし馬鹿だけど、本当は繊細で友達思いで優しい奴なんだけどなぁ。
などと思いつつ眺めていると……
「まっ誠ぉ……そんなに見つめられると僕恥ずかしんだぜっ!」
照れて顔が赤くなっている。
うん……可愛い奴だよな。
遠山に視線を戻すと手紙を開けて今まさに読まんとせん所だった。
遠山は手紙を読んだ瞬間顔を真っ青にしたが、何かの間違いだよねとでも言うように首を振り目を何度も擦り再び読む。
ぷるぷる震えだして涙目になり、何を思ったか手紙をくしゃりと丸め口に入れ飲み込んだ。
「ぬぁおおああああ!!!これは夢どぅわあああああ!!!」
ムンクの叫びのような表情で両手を両頬に当てながら絶叫し、泣きながらこちらと反対側に走り去った。
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