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「まあ、伊達にガキの頃泣き虫だった琴葉の泣き止ませ方に慣れてないからな」
「誠ちゃんそんな昔の話恥ずかしいよぉ……」
「誠……それ先生をガキ扱いしてるんじゃ……」
そんな思惑とは露知らず、ベル先生はご機嫌にHRを始める。
「ほらほら!今日から貴様達の担任のベル先生だぞぉ~!あ……飴くれたお前は特別にベルちゃんって呼ばせてやる!ハンカチは明日洗って返すからな!」
鼻歌まで歌いながら話を始め出した。
「流石は女性ブレイカーMAKOTO!ベル先生をも壊すとは……」
いきなり復活した馬鹿が感心した風に呟く。
「遠山……最初に泣かせたのお前だからな……」
ベル先生が明日の連絡事項やら注意事項やらを宣い話を進め、最後に一つだけ皆に聞いた。
「まあ全員出席してるみたいだし、面倒だから出席簿取らないが最後に一つだけ……」
面倒ってベル先生……名前覚える気とかなし?
まあ、これで今日は終わりだな。最後何か報告か?
「雪鬼誠と言うのはどいつだ?」
いきなりの名指しの指名に教室が静まり返る。
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