ベルちゃん争奪戦?

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え?俺……? 「先生、俺ですけど」 何事かと緊張しながら手を挙げ返事をする。……正直思い当たる事が多過ぎるわたくし。 「お!お前が……?ほぅ……お前がな……うん、好都合だ」 目を細め鋭くし何やら値踏みするように見つめてくる。 「あの、俺がどうかしましたか?」 そう言うとベル先生は眉をひそめ不満そうに言う。 「よし、お前は私に敬語は使うの禁止だ!あと……あとね……その……ベルちゃんって呼んでくれないと嫌っ」 俯きもじもじとスーツのスカートの裾を弄り出したベルちゃん。 「ベルちゃぁぁん!!」 遠山が真っ先に立ち上がり大声で叫ぶ。 「貴様ぁぁ!!貴様にだけはそんな呼び方はされたくないわぁぁ!!退学にするぞ!」 ベルちゃんのあまりの剣幕にヒィと遠山は怯え大人しく席に座る。 「……えと……ベルちゃん俺がどうかした?」 クラスの男子のなんでこいつだけと言う痛い視線に我慢し聞いてみる。 「うん、校長にお前から目を離すなと言われてな」 その言葉が教室に広がった瞬間ざわりと皆の空気が変わった。
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