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ベルちゃんの話の終わりと共に皆それぞれに散り解散して行く。
そんな中遠山が声を掛けてきた。
「なあ誠……なんでお前だけベル先生に気に入られてんだ……?」
「いや、だからお前が泣かせたからだろ……」
「くっ……不覚なり!」
「誠。あんなちびっ子に誘惑されちゃダメだからね!」
未知が不機嫌そうに言ってくる。お前も十分小さいけどなぁ……まあ、可愛いけど。
「そか……ちびっ子はダメか……じゃあ未知もダメってことだな……」
しまったぁぁ!!と未知は口を開けオロオロしだす。
「ぼっ僕はギリギリセーフだよ!うん!きっとそうだ!」
胸に手を当て自分に言い聞かせる未知。
「ほう……貴様……私をちびっ子だと……?」
いつの間にかベルちゃんが目の前にいた。
「ベルちゃぁぁん!!俺はちびっ子でも大丈夫だよぉぉぉ!!」
遠山がそう叫びながら飛び付く……がベルちゃんの出席簿の角が唸り遠山の頭を強打し、怯んだ瞬間金的蹴りをくらわした。
遠山は急所を押さえ悶え苦しみ床に沈黙する。
あれは痛い……思わず俺も唸った……
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