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「遠山……遥さんの料理バカにしたら殺すぞ……」
カチンときて低く殺気を放ち呟く。
「す……すいません!!」
本気の表情だったので怯えて震える遠山。
遥さんの弁当は見た目は可愛いとか洒落ているとかはないが、味は絶品だし一日の栄養バランスを考えて作ってくれている。
昼ハンバーグあるから夜は野菜メインかな……
いつも手を抜かず、朝早く起きて俺の為に一生懸命作ってくれる。
凄い嬉しいしありがたい……今日だって苦手な洋食であるハンバーグを不格好ながらも作ってくれた。
いつも俺に美味しく食べてもらいたいと心から願っている。そんな遥さんの弁当をバカにするやつは許せないと思う。
「次は泣かすからな?」
「すまん誠……もう言わないからさ」
素直に謝る遠山。自分の非を潔く認める姿勢は好きだから友達やれてるんだろな。……女絡み以外はだけど。
「分かればいいさ。未知は今日はどんなのだ?」
待ってましたと女の子らしい小さな弁当箱を持つ未知は蓋を開ける。いつも自分で作る未知は凄いと思う。
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