汗と青春と部活のプレリュード

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「じゃじゃーん!」 弁当箱からはチキンライスにヒヨコ型に切り取った卵を乗せたオムライス。タコさんウインナーにブロッコリーやベーコン、トマトを炒めた物。それにコロッケが入っていた。 「ふっ、苺もあるのだ!」 もう一つ別にデザート等を入れる箱を取り出し自慢する未知。 「「おお……!」」 相変わらず未知は料理が美味いな……さすが惣菜屋の娘だ。将来店を継ぐとか言ってたっけか。 「あ、誠。いつでもいいからうちの親父がたまには晩御飯食べに来やがれってさ」 「そうか?じゃあ日曜日にでもお邪魔していいか?」 「うん!伝えとく。親父、誠の事気に入ってるからきっと踊りながら喜ぶよ」 あの親父さんなら有り得るな……しかし、楽しみだな。遥さんがご飯作るから最近行ってなかったからな。遥さんが来るまではご飯は未知の家にお世話になっていた。うちの両親と仲良いからなぁ。 親父さん元気かな?たまには遥さんに休んでもらうか。一石二鳥だな。 「…………僕もね」 未知が小さく呟いた。 「ん?聞こえなかった。今何て?」 「なんでもないよ!ヘヘッ」 なぜか慌ててごまかす未知。気になる……聞こえなかったのは残念だな。
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