汗と青春と部活のプレリュード

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やがて諦めたのかこちらを涙ぐみながら見てきた。 全てを受け入れるか遠山よ。天下統一を目指してくれ。 「……誠……ハンバーグ分けてくれ……」 あ、やっぱりきたか…… 「バカか遠山……遥さんが俺の為に下手なりに頑張って作ってくれたハンバーグだ。やれる訳がない!つかさっきハンバーグバカにしただろ……」 「こんの遥さん大好きっ子め!!一つくらい、いいだろ?俺達親友だろぉぉ!?」 腕に縋り付いてくる遠山。こんな時だけ親友ぶりやがって…… 「梅干しで我慢しろ」 仕方ないので遠山の弁当の上に梅干しを乗せてやった。 「ひゃっほぉぉ……これでご飯が何杯でも行けるぜぇ……へへっ……うへへへ」 怖っ!?元気皆無で悲しげに不気味に呟く遠山。 そんな遠山を無視して未知がこちらに声を掛けてくる。 「誠~!このコロッケ、親父が誠に味見して貰えってさ。うちの新作らしいんだぞ!」 「へえ、そりゃ楽しみだな」 「ほれ、食っべろ~」 こっちまで笑顔になりそうなニコニコ顔で未知はコロッケを箸で掴み、俺の口元まで持ち上げあーんをしてくる。
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