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“窓際の彼”は
ほんのり茶髪で
背は175センチくらい、
きれいな目をしていて、
細い指を持っている。
窓際の彼は時には
本を読んだり、
携帯を眺めていたり、
ぼんやりしていたりした。
私はそれをどうすることもせず
うっとり彼を見つめていた。
みつめているだけで
私は幸せだったから。
そう今日までは。
今日という日がくるまでは…。
今日もいつもどおり、
窓際の彼は2時すぎに店に入り、
私がいるレジにきた。
いつものように注文をとり、
いつものようにお釣りを渡した。
そしていつものように、
コーヒーを持って窓際へ行く
彼の後ろ姿を見送った。
そこまでは
何もかもいつもどおり。
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