chapter3《親友》

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その日、私と陽菜は いつもどおり お互いの家の近くの ファミレスで ご飯を食べていた。 女2人がよれば 自然と恋の話になる。 「樹里は彼氏できた?」 陽菜が私に聞いてきた。 『ううん…。 専門学校はいい男いなくてさ。 陽菜は?』 陽菜は小さく頭をふった。 「私もだめ。 なんか、いい男いないよね。」 陽菜は色白で女の子らしくて 間違いなくモテる。 それなのに陽菜には 長いこと彼氏がいない。 告白はされてるんだろうけど 断り続けているみたいだ。 『でも陽菜はモテるでしょ。 その気になれば すぐ彼氏できるって。 大学なんて 腐るほど男いるんだし。』 陽菜と比較して私ときたら、 サバサバしすぎて 男たちに女の子とさえ 見られなくなり始めた。 もっとも 専門学校の男たちとは 仲良くなりすぎて、 そういう対象にもみれない。
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