chapter3《親友》

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それからまた 1ヶ月ごとの再会を毎月続けて そうやって1年がたった。 私が専門学校に入学して2年。 私は専門学校で メイクを専攻していたけれど、 2年の勉強じゃまだ納得できず、 就職活動中の2年の秋に私は、 地元から東京へ 上京する決心を固めた。 どうしても行きたかった。 夢を追いかける私にはもう 上京することしか頭になかった。 ―陽菜と会えなくなる。― そんな寂しさが私の足を 何度も引っ張ったけれど、 もう私は大丈夫。 私はこの1年で 大切な人をみつけた。 同じ専門学校に通い 同じメイクを専攻する子。 彼と同じ夢を 追いかけていた私を 好きになってくれた男。 私は彼を好きになるため 付き合い始めた。 陽菜からの依存から 逃れるために… 陽菜をちゃんと 友達としてみれるように…。
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