chapter3《親友》

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私が歩きだしたその後ろから 私を呼ぶ声が聞こえた… 「樹里―!!」 間違いなく 陽菜の声だとわかった。 私は振り向いた。 陽菜は約束を破らなかった。 最後に会えた。良かった… えっ…―陽菜? 私が振り向いたと同時に驚いた。 私の目の先にいた陽菜は 驚くほどに 髪をばっさり切った 少年のようだった。 陽菜は私の目の前で立ち止まり 息を切らせた。 「間に合ってよかったぁ!!」 『…どうしたの。その髪…。』 私は息を切らせて うなだれている陽菜の顔を のぞき込むように近づいた。 すると陽菜は 私の腕をがしっと掴んだ。 ものすごい力だった。 私はびっくりして固まった。 陽菜は顔をあげて 私の目をじっとみあげた。
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