chapter4《キャンパス》

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専門学校は 私が思っていたより かなりいそがしくて、 朝9時から夕方18時まで 学校の日なんてザラにあった。 それに引き換え 大学生の栄介は遅くても 昼の15時頃には 学校が終わるという。 最初のうちは栄介が 私の時間に合わせてくれて、 それなりに時間をつくって 二人で過ごした。 だけど… しばらくしたら 栄介はサークルに入って バイトをはじめて、 私との時間が削られていった。 私も講義の後や 休みの日にバイトを入れたから どんどん会えなくなる。 唯一会えるのは 土曜日夜22時以降から 日曜日の朝まで。 私と栄介の バイトが終わった後、 どちらかの家で一晩過ごす。 それが私たちの 決まり事になった。
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