chapter4《キャンパス》

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栄介は2月のはじめから 大学が春休みになったけど、 私は3月になって やっと春休みがはじまった。 春休みがはじまって2週間… 私の春休みが半分過ぎてから ようやく 栄介と会う約束ができた。 栄介の家で ふたりでゆっくりしているが 私には何より幸せだった。 ふと… 栄介の机の上に乗っている 筆箱に目をやった。 半透明のプラスチックの筆箱が 置いてあって、 ふたの裏に 何か貼ってあるのを見つけた。 私は筆箱を手にとって 貼ってあるものを見た。 プリクラだった。 筆箱にプリクラを貼るのは 悪いと思わない。 別にそれは個人の自由だ。 だけど… そのプリクラに関しては 別問題だった。
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