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朝。おきるとそこに飛慰也はいなかった。
飛優は色々な所を探した。
"きっとこの島のどこかに居る。"
何故かそう確信があった。
―――ピ━━━━ン―――。
ふと頭の中で、稲妻が走った感覚があった。
それと同時に脳裏を駆け巡る情景。
映ったのは飛慰也の後姿。
目の前には海。
そしてその"映"からは,悲しみや憎しみ・怒り……たくさんの強大な"陰の心"が大きな波となって押し寄せてくる感覚がかんじとれた。
ただ少しだけ…何か安らぐものがあったが…。
"これは………飛慰也の…こころ?"
――ふと我に返り,海のほうへ。
飛慰也の元へと駆け出した。
茂みを掻き分け,森を駆け抜け,海を目指した。
浜につくと,真っ先に飛慰也を探した。
今…"一緒にいてあげなければいけない"と,
何故かそうおもっていた。
泣いているのではないか…と。
辺りを見渡して,必死に探す。
――――……いた!!!
そこは少し盛り上がったようになっていて,そこに大の字になって寝そべっている飛慰也がいた。
「飛慰也さん!!!」
大声で叫びながら駆け寄っていった。
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