紅沢慧の出現

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  恭「……どいてくんないか?…てかどけるか?」   慧「……無理。」   恭「だろうなぁ。」     今の時刻14:50 今いる場所、学校の図書館棟 今の状況、俺が下に倒れ紅沢慧がその上に倒れている。 密着している。 すげー緊張状態。 もっと詳しく言うと、紅沢の顔が俺の顔の右側にあり、腕は自分の胸の前、つまりは俺と紅沢の体の間にある。 一方俺の両腕は、紅沢の頭にのっている。 だがそんなのを気にしないのか紅沢は普通に話してくる。   慧「痛い所ある?」   恭「あぁ、若干腕が痛いかな。紅沢はどうだ?」   慧「あなたが頭守ってくれたから、背中だけですんだ。」   恭「そうか。」       さて、なんで俺らがこんな事になったのかと言うと……事の発端はつい30分前にさかのぼる。    
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