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♪~♪~♪
安らかな眠りを軽快な着信音が妨げる。
『…あい?』
「今飲んでるから来いよ!」
『…行』
ツーツー
拒否の言葉は。
虚しく耳に伝わる終話音により掻き消された。
渋々布団から這い出た俺は。
ハッキリしない頭で襖を開けた。
『あれ?お兄ちゃんも出かけるの?』
目の前に現れた一つ下の妹は。
玄関に向かう足を止め、俺を見た。
『あぁ~呼び出し…』
『あんまりオイタが過ぎると刺されるよ?』
覚醒していない俺に。
何とも的の外れた助言。
『…男には手ぇ出してねえよ!』
すでに玄関を出ていた妹の閉めた錆びれた不快な音に。
俺の言葉は虚しい独り言となってしまった。
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