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カチ
吸い慣れた赤マルに火を点け。
家を出ると、外はスッカリ暗やみが支配していた。
自転車で10分とかからない、通い慣れた悪友の家へ。
家の前には見慣れた自転車の中に見慣れない自転車が一つ。混ざって置いてあった。
『ちぃーす』
チャイムも鳴らさず2階にある部屋に足を運ぶと。
見慣れた顔触れが部屋に溢れかえっていた。
『おっ。亮介来たな』
部屋の住人であり。
俺の眠りを妨げた張本人。
哀原が酎ハイ片手に声をかけてきた。
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